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「アビス」


アビス
20世紀フォックス提供
■キャスト
バッド・ブリッグマン・・・・・・・・・・・・・・・・・エド・ハリス
リンジー・ブリッグマン・・・メアリー・エリザベス・マストラントニオ
コフィ大尉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マイケル・ビーン
キャットフィッシュ・ド・ブリーズ・・・・・・・・レオ・バーメスター
アラン・“ヒッピー”・カーンズ・・・・・・・・・・・トッド・グラフ
ジャマー・ウイリス・・・・・・・・・ジョン・ベッドフォード・ロイド
“ソニー”・ドーソン・・・・・・・・・・・・・・・・J・C・クイン
■スタッフ
監督・脚本・・・・・・・・・・・・・・・・・ジェームズ・キャメロン
製作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゲイル・アン・ハード
撮影監督・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マイケル・サロモン
プロダクション・デザイン・・・・・・・・・・・・レスリー・ディリー
編集・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョエル・グッドマン
音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アラン・シルベストリ
SFXプロデューサー・・・・・・・・・・・・・・・・・ローラ・ハブ
SFXスーパーバイザー・・・・・・・・・・・・・・ジョン・ブルーノ
SFXスーパーバイザー・・・・・・・ドリーム・クエスト・イメージズ
SFXスーパーバイザー・・・・・インダストリアル・ライト&マジック
(上映時間=2時間20分)

●「ジェームズ・キャメロン監督は観客の心のつかみ方を知り抜いている。彼はサスペンス・アクションの巨匠。『アビス』の始まりは興奮と恐怖のローラーコースター」
(ビア・リンドストーム/ニューヨークWNBC−TV)

 「ターミネーター」「エイリアン2」と超ヒット作を連打して、90年代のアメリカ映画界をリードすると思われているジェームズ・キャメロン(脚本・監督)とゲイル・アン・ハード(製作)。この強力コンビが、前二作をはるかに上回るスケールを持ったSF冒険アクション・ファンタジー映画「アビス」を完成させた。
 製作費5000万ドル(約75億円)、製作日数約3年を費して作られた「アビス」は、人類にとって未知の世界である深海を舞台に、過去の映画では撮り得なかったアクションと愛と感動の人間ドラマが展開され、ついには驚異のファンタジー世界に遭遇するという、空前のスケールを持った作品で、1989年夏に全米で公開されるや、ジャーナリスト、評論家から絶讃を浴びた。

●「海底20000スリル!『アビス』は次から次へと海中の脅威を与え、わたしたちをドキドキさせる驚愕の映像を作りだし、また、エド・ハリスとメアリー・エリザベス・マストラントニオから素晴らしい演技を引き出している」
(ハロルド・フォン・カークス/モントリオール・デイリー・ニュース)

 作品の持つイメージを実現するためには、クライマックス・シーンはもちろんのこと、全編の半分近くが水中での撮影という基本設定は動かし難く、この映画史上で誰もがチャレンジしたことのなかった困難きわまる撮影に向かって俳優が集められ、スタッフが編成されていった。
 主演のパッド・プリックマン役には「ライト・スタッフ」「プレイス・イン・ザ・ハート」のエド・ハリスが起用され、ハードな男っぼさの中に暖かみをとけ込ませた役柄を見事に演じている。共演は「ハスラー2」で注目を浴びたメアリー・エリザベス・マストラントニオ、「ターミネーター」「エイリアン2」に主演し、キャメロン一家の一員とも言うべきマイケル・ビーン、その他、レオ・バーメスター、トッド・グラフ、ジョン・ベッドフォード・ロイドなど実力派が顔を揃えているが、これらの俳優は全員、クライク・イン前に本格的なダイビング・トレーニングを受けてから参加したという。

●「今年最高のハイテク海底SFメロドラマ。印象的な水中撮影、心を鼓舞する音楽などなど、目もくらむ作品の価値はオスカー級」
(ジョー・レイドン/ヒューストン・ポスト)

 ほぼ全編が水面下のシーンということで、サウス・カロライナ州にある破棄された原子炉収容施設と特別設計の水中撮影用タンクに水を貯め、海中シーンの撮影が行なわれた。この困難きわまる撮影のためにキャメロンとハードが招集したスタッフが実力者揃いで、撮影監督及び水中照明スーパーバイザーがマイケル・サロモン、コンセプト・アーチストはロン・コッブ、プロダクション・デザインは「スター・ウォーズ」など二度のオスカーに輝くレスリー・ディリー、水中撮影監督は第一人者のアル・ギディングス、音楽はアラン・シルベストリとそうそうたるメンバー。
 また、SFX関係でも、スーパーバイザーとしてジョン・ブルーノ、ローラ・バフ、そしてホイト・イエットマンを中心とするハリウッド最大のSFXスタジオ<ドリーム・クエスト・イメージズ>、さらにデニス・ミューレンほか超一流の名を列記することができる。
 これらのスタッフは、この作品のために、それぞれの最高度の技術をいかんなく発揮したばかりでなく、いくつかの技術開発にも挑んだ。例えば、一一水中撮影でもスタジオとほとんど同じ程度の働きをするオーディオ・システム、現代のプロ・ダイバーが使用しているものより技術的に一歩進んだダイビング装具、水中で初めて使用される特殊なHMIライトを含む照明装置、既存のものをモデルとした潜水艦一一などがそうだが、これらの技術開発によって、キャメロン監督のイメージが、より忠実にスクリーンに具現化されていった。

●「『E・T』を超え『エイリアン』を超えた。映画の中でパニックに陥入ったダイバーたちより、見ている観客の方が息苦しくなる。最高の出来だ」
(ゲイリー・フランクリン/ロサンジェルスKABC−TV)

 こうした、現在のアメリカ映画で考えられる限りの最高の才能が結集して作られた「アビス」という作品は、冒険ありアクションありファンタジーあり、そして愛と感動の人間ドラマありという、全ての映画的イメージを集大成した映画、つまり現在の映画人が創り出すことのできる究極の映画のひとつだということができる。


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