YMCC40周年記念おめでとうございます。
会の運営に当たってこられた方、先輩のメンバーにも感謝します。入れていただいて3年目、会員としては若輩。自転車の知識も未熟。という前提でお読みくださいませ。
ちょうど3年前、南会津サポートクラブでダートな林道6kmを一気に下ったのが、自転車にのめり込むきっかけ。こんなにも面白い遊びがあるなんて・・・、やらないで死ぬのはソン!ではないか。
それから勉強しました。まず、クロスバイクを買い、ツアー会社の自転車旅に出かけ、家の近くを走った。
次にクラブを探し、運よく入れてもらった。
新入会員なのに大事にして頂いて、希望の「しまなみ街道」や「鳥海山周辺」のサイクリングにもご一緒できた。
物理は大の苦手だったので、自転車の機械編はなるべくパスするようにして、乗っていた。
どうやったら自転車のオーダーができるかもよく知らないで、「フロントバッグが付けられ、フォーク抜き輪行ができる自転車」が欲しくなっていた。
そういう時クラブは便利。良い自転車に乗ってる方に尋ねた。
東叡社がいいらしい。ケルビムもいいらしい。
また2009年1月に北の丸で「ハンドメイドショー」があるという情報も得て、行ってみた。
いろんなビルダーがいて様々な自転車を見た。
驚くことばかりだった。何にも知らないんだから当たり前だ。
館内の隣の部屋で洋服のバーゲンをしてたので、自転車で使えるズボン(年齢がわかる)を買って帰った。
2月、渋滞する16号で淵野辺まで行ったが、社長は留守で、時間も無く、注文は諦めた。遠くてもう行きたくなかった。
兄から長谷川さんを紹介されて行ってみたけど、「組み立てはやってない」「兄さんに組んでもらえばいいよ」と逆に振られてしまった。
4月、川崎の自転車屋さんで組んでもらうことにして、東叡社のフレームにした。その時注文書の形式を初めて見た。記入は自転車屋さんがして注文は済んだ、はずだった。
最近、東叡社は順番待ちで半年くらいかかると言われていた。
9月自転車屋さんが「実は注文書が東叡社に届いてなかった」と平謝り。
責める気にもならなかった。気持ちが一気にしぼんだ。
この経過を聞いてOさんやOさんが三田のシクロサロンを紹介してくれ、11月行った。
クラブ仕様のスポルティフが中心のお店だった。ここも順番待ちで1年後、と言う。そのまま帰ってきた。
「もう止めよう」と思い始めた12月、Nさんがオーダーのことで声をかけてくれ、Nさんのコルナゴに「乗ってみたら」と。
試乗してみた。「軽くていい」。
やっぱり、『乗ればわかる』もんだ。
その頃出版された『旅する自転車の本』に『小柄な人にも乗りやすい工夫』のサイクリング車が出ていて、気になっていた。
何をどう言って注文したらいいのかわからないけど、渡辺捷治製作所に電話してみた。
話が通じる。私の言うことがスッと入っていく人にやっと出会った。
注文はサイズを聞くでもなく、変速機はデュラエースか105かなんても聞かない。
『どう乗りたいか』と聞かれた。
私は「これから先20年乗りたいので体力が落ちても乗れる自転車が欲しい」「ヘッド抜き輪行をしたい」「峠道を軽く走りたいし、たいていの坂は降りたくない」と。
これが私のした注文。
12月26日現在使っているコルナゴのクロスバイクを積んで、夫と八潮の工場へ行った。工場は広かったが、オンボロで寒かった。
古い方の自転車の調整を始め、なかなか新車の注文の話にならない。
こんなに直しちゃったら、新車要らない、というくらいきれいに直してくれる。
水上でも鳥海山でも急な下りでは前輪がフラフラするので、スピードを殺していたが、これはハブが緩んでいたせいだったらしい。
渡辺さんは直しながら、これから作る自転車のことを考えていたのかもしれない。
『旅する自転車の本』の渡辺さんの自転車を私サイズに調整して試乗した。
車の来ない舗装道路と砂利道が工場の近くに、あつらえたようにある。言われたとおりに走る。
「まあ、びっくり」うまく表現できないんだけど、「自転車ってこういう乗り物だったの?初めて知った」と思わず口から出た。
タイヤは地面に吸い付くように滑らかに走るし、ペダリングはリズミカルに軽い。踏み込むと大腿部が胸近くまですっと上がってくるのだ。
まるで高速道路を飛ばすスポーツカー(乗ったこと無いけど、近い体験はしてる)ような、転がりと摩擦の関係。
自転車に乗って、その良さが感じ取れれば渡辺さんのお客としては合格らしい。
『乗ればわかる』のが重要。細かい講釈は要らない。らしい。
ホイールの大きさとタイヤの説明を受け、ドロップハンドルにすること、ペダルは皮付きのハーフクリップを付けて、ミカシマのイージーペダルに。フレームの色を決めて、細かい部品はおまかせ。
最後にマッドガードを付けることに決めた。
全体の印象は本に載っていたアレックス・サンジェ スポルティフのように、とお願いした。
オーダーはこんな感じで終わった。
2日後、ヘッドチューブに『洋』の字を入れたいが字体は何が良いかと電話がある。
よくわからないけど、隷書体が好きです。と答えた。こんな風に名前の一部を入れた自転車は渡辺さん個人の自転車以外ないそうだ。
「これは気合の入った自転車ですね」と言われる一因かもしれない。
3月3日お雛様の日に引き取りに行き、八潮から都内を抜けて走ってきた。初めてのドロップハンドル、慎重に運転した。
サドルは自分で選びたいと両国のリバーワン(市川)でサンマルコのロールスに一目惚れして買ったが、これは私には合わなくて失敗とわかる。すぐに取り替えた。
フロントギアはトリプル、歯数48、42、36。リアは9枚で12-27T。平地ならこれでOKだが、坂はがんばり過ぎてしまう。
3月の養老渓谷クラブランでは普通に走っていたつもりだったが、次の日、膝がおかしい。
自転車に乗ったら直る膝の違和感が、自転車で出てしまった。これはまずい。早速取り替えてもらうことにする。
渡辺さんの提案で、48を抜き、28のバイオペースを入れる。42T、36T、28T。
クロスレシオのせいか以前のコルナゴより変速はスムーズ。
使わないギアは無いくらい可動域は広く、無駄が無いのが良い。
これでクルクルコギの私は「異常」らしいが、『これでいいのだ』
その証拠に桧原湖でも鬼無里でも上り坂に難はなかった。
さて、問題は輪行。作業が増えて時間がかかる。細かい螺子を扱うので、紛失もある。
製作の目的からは外れてしまうが、気持ち的に輪行は避けたいと思っている。
Fさんの輪行袋の製図を参考に専用輪行袋を製作。
コンパクトに作ったため電車の乗り降り、また座席の後ろに置いても嵩張らずに気に入っている。
この自転車を乗っていると人目を引くらしく、大会や街中でも声をかけてもらえる。
これはうれしいこと。
美しいと認めてもらえたと喜んでいる。
ここまでの到達にどれだけの人にお世話になったか、製作者の渡辺氏をはじめ、皆さんに感謝します。