SF MOVIE Data Bank


チラシB面全文データ

「トロン」


TRON

映画の第3次革命が始まった!
 映画が誕生して一世紀。その発展の過程の中で数多くの新しい技術が生まれた。その中には「シネラマ」や「70ミリ」という技術もあった。しかし広い視野で映画の発展の歴史をたどる時、2つの大きな、革命とも呼べる技術があったことに気がつく。ひとつは「トーキー」の時代であり、もうひとつは「カラー」の技術である。ところが今、過去の2つの技術に匹敵するかもしくはこれを越える第3の技術革命として、コンピュータ・グラフィックスが大きな注目を集めつつある。ディズニー映画の最新作「トロン」は、世界で初めてこの新しいテコノロジーを本格的に採用した映画だ。

映画にもうカメラはいらない>
 具体的にコンピュータ・グラフィックスとは、紙やペン、絵具等を一切使わず、またカメラや具体的な被写体等もなしで、数値データや数式をコンピュータに入力するだけで作り出した画像のことである。
 データ計算に何台ものコンピュータを駆使するため、1秒の映像を作り出す費用が、最低50万円、凝れば200万円といわれている。「トロン」の中でこのコンピュータ・グラフィックスに費した費用は30億円。
 監督はハリウッド映画界がいまもっとも注目している弱冠31才のスティーブン・リズバーガー。音楽は「時計仕掛のオレンジ」のウェンディ・カルロスと、アメリカNo.1のロック・グループのジャーニー。

スター・ウォーズ」を越える面白さ!
 巨大ネットワークを誇るコンピュータ会社ENCOMに侵入したフリンの身体を、強烈な衝撃が貫いた。マスター・コントロール・プログラム(MCP)に仕組んだ悪事が発覚するのを恐れたデリンジャー社長が、あらかじめ侵入者に対し物質転換のレーザー光線をセットしておいたのだ。
 気がつくとフリンは電子回路の内部にいた。光輝くエレクトロニクスの世界、MCPの支配する巨大な超ミクロの世界がそこにあった。プログラムは人間の形をし、様々なゼームもここでは生死をかけた戦いであった。
 “トロン”と呼ばれるスーパー・エレクトロ戦士とともに、MCPの執行官サークに対して、天才的エンジニア・フリンの戦いが始まった!

<スタッフ>
製   作・・・・・・・・・・・ドナルド・クーシュナー
監督・原案・・・・・・・・・スティーブン・リズバーガー
脚   色・・・・・・・・・スティーブン・リズバーガー
     ・・・・・・・・・・・・・ボニー・マクバード
音   楽・・・・・・ウェンディ・カルロス/ジャーニー
美   術・・・シド・ミード/ジャン・メビウス・ジロー
     ・・・・・・・・・・・・・・ピーター・ロイド
特撮 監督・・・・・・・・・・・・リチャード・テイラー
     ・・・・・・・・・・・ハリソン・エレンショウ
撮   影・・・・・・・・・・・・・ブルース・ローガン
<キャスト>
        ジェフ・ブリッジス/デビット・ワーナー
   ブルース・ボックスライトナー/シンディ・モーガン
       バーナード・ハフ/ピーター・ジュラシック
                   ダニエル・ショー

■光電子バイク・・・“電子闘技場”で行われる“ライトサイクルゲーム”用に開発され、高速度でも減速することなく楽々と直角にコーナーを回ることができる、高性能・単座タイプのバイク。
■ソーラー帆船・・・回路内に吹き荒れる“電子の嵐”をエネルギーに“シュミレーションの海”を航行する。
■レーザー・タンク・・・電子回路を巡回し、侵入者にレーザー光線を浴びせかける。サークの手下の赤い戦士達が乗り込み、トロンやフリンを襲う。
■フライング空母・・・電子回路の支配者サークが乗る電子空母。トロン達の追跡に、その巨大なパワーが炸烈。電子空間を自由自在に飛びまわる。

カラー作品/70mm/6チャンネル・ドルビー方式
ウォルト・ディズニー作品/配給●東宝(株)
ゥWALT DISNEY PRODUCTIONS.


SF映画データバンクチラシB面全文データトロン
(c)GeneralWorks