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「2010年」


MGM・UA映画 CIC配給
2010年

<スタッフ>
製作・監督・脚本・・・・・ピーター・ハイアムズ
原 作・・・・・・・・・アーサー・C・クラーク
SFX・・・・・・・・・リチャード・エドランド
音 楽・・・・・・・・・・・デビット・シャイア

<キャスト>
ヘイウッド・フロイド博士・・・ロイ・シャイダー
カーノウ博士・・・・・・・・・ジョン・リスゴー
チャンドラ博士・・・・・・・・・ボブ・バラバン
ターニャ船長・・・・・・・・・・ヘレン・ミレン
デビッド・ボーマン・・・・・・・キア・デュリア

1968年の初公開以来、全世界でいったいどれほどの人々を魅了し尽くしてきただろうか・・・
あらゆるSF映画の中で最高位にランクされ、かつSFの枠を外してもなお映画史上に燦然とその名を輝やかせる名画の中の名画、それが「2001年宇宙の旅」である。
あれから17年―――
不朽のSF名作「2001年宇宙の旅」続編遂に完成!
これは単なるヒット作品の続編ではない。その後の宇宙開発の事実、技術革新等、長足な歴史的進化をのみ下し、今だ未知なる大いなる宇宙の神秘と謎に挑戦しつつ、創造されるべくして製作された続編である。

*時は2010年のことである。
ガスに包まれた木星の回りを、たくさんの衛星に混じって、奇妙な黒いモノリス(石版)が回っている。それについて分かっているのは、それが存在する、ということだけ。かつてモノリスは、アメリカの宇宙船ディスカバリー号の唯一人生き残った乗組員デビッド・ボーマンをさらっていった事があった。モノリスは謎の存在だった。これまでの9年間、モノリスは科学と宗教を困惑させてきた。
このやっかいな出しゃばり者の正体をつき止めようと、アメリカ人とロシア人が科学という絆の下に政治的ないさかいを抑えつけ、チームを作って協力し合うことになった。
彼等はソビエトの宇宙船レオーノフ号に乗って木星に向かう。そして我が太陽系の外縁で、モノリスと打ち捨てられたアメリカの宇宙船を発見する。彼等の出現によってモノリスは刺激を受けた。そして凄まじい光景の中に、彼等は創造の奇跡をまのあたりにする。その輝かしい瞬間に、人類は高慢の鼻をへし折られ、宇宙に占める地位についての認識を容赦なく変えさせられる。

*製作兼監督兼脚本は「カプリコン・1」「アウトランド」のピーター・ハイアムズ。彼は言う。「2010年は、我々の世界と我々の持つ平和な暮しを送る能力を描いた映画だ。そして前作での数多くの謎を解き明かしてくれる、大変とっつきやすい作品となっている。壮大なコンセプトを持ち、途方もない概念を備え、見る者を飛躍させてくれる」
原作はもちろんアーサー・C・クラーク(邦訳早川書房刊)。
そして我が惑星の彼方に住む生命の探求を謳う叙事詩ともいうべき今作の出演者は、「オール・ザット・ジャズ」でアカデミー賞にノミネートされたロイ・シャイダー。前アメリカ宇宙飛行学会議議長ヘイウッド・フロイド博士を演じる。アカデミー賞に二度(愛と追憶の日々/ガープの世界)ノミネートされたジョン・リスゴーは、遺棄されたディスカバリー号の機能を回復させる為に同行するカーノウ博士役。ボブ・バラバン(未知との遭遇/スクープ・悪意の不在)はHALの生みの親でもあるチャンドラ博士に。イギリスの名女優ヘレン・ミレン(エクスカリバー)は、ソビエトの宇宙船レオーノフ号の船長ターニャをそれぞれ演じる。
SFXは、スター・ウォーズ帝国の逆襲ジェダイの復讐レイダース失われたアーク、でアカデミー賞特殊視覚効果賞を受賞した第一人者リチャード・エドランドである。観客を木星の衛星に運ぶSFXは屈指の出来映えと評価は高い。
およそ人々の脳裏に焼きついて離れないミステリアスな事象の数々。MGM/UAは九ヶ月に渡る製作準備期間の後、カルバー・シティのMGMスタジオ最大のサウンド・ステージ二はいを空けて約半年、その謎の解明に全機能を傾注した。


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